Debt Sizing(プロジェクトファイナンス)

テーマ

プロジェクトファイナンス案件で、SPCのDERをざっくりイメージする

 

基本的な流れ

  1. 総プロジェクトコストを算出する
  2. 当該プロジェクトから生まれるCash Waterfallを作成し、CFBDS(Cash Flow Before Debt Service)を算出する
  3. プロジェクトのリスクに応じて、レンダーとDSCRを決定する。
  4. 毎年の元本返済及び金利支払額の合計が決定する。
  5. 4のプロジェクト期間終了までの合計額をDebtの総額とする。
  6. 総プロジェクトコストのうち、5で賄えない部分については、スポンサーが出資
 

補足

  • 実際のDebt Sizingの計算は、Excelでマクロを使って行う
  • Target DSCRを上回った場合、その数値に応じて残りのCashはどのような割合でレンダー、スポンサーに還元するか、定められている場合が多い
  • Target DSCRを下回った場合、配当せずにレンダーが元本返済を要求できる場合が多い。
  • 上記2,3点目のように、Cash Sweep条項が定められている場合、元本は想定よりも減少する状態となるが、支払金利の金額は想定と変わらないことが多い。銀行と金利SWAP契約を結んでいる場合、ヘッジ会計を適用できなくなる恐れがあるため。尚、その場合はTenorが短くなることになる。