ぬぁーメモ

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天下り

国家公務員試験一種。四年間の大学時代を勉強に費やすような、エリート中のエリートが受ける日本最難関試験。国家官僚になるための試験。合格者の大半を東大生が占める。

 

しかしだ。国家公務員試験一種(通称国一)に通り、官庁訪問を経て晴れて官僚になったとして、彼らの待遇は上場民間企業以下である。彼らなら余裕で内定をもらえる好待遇民間企業ではなくあえてなぜ官僚なのか。

 

昔は確かに安定という側面もあった。若い頃にばりばり働き、ピラミッド型の出世競争に勝てば昇進、仮に負けて左遷されたとしても、緩やかに民間の比較的高い地位で働くことができる。いわゆる天下りである。しかしこれが問題になって世間の目が厳しくなってからは彼らにおいしい逃げ道は残されていない。安定だけ求めるなら地方上級公務員で十分だ。

 

友達に国一を受ける京大生が何人かいるが、彼らを支えているのは「国のために何かをしたい」あるいは広い知見から生まれる問題意識にたいして「~を変えたい」という強い思いである。僕は自己中心的な人間だから、自分の努力が自分に返ってこないようなことはしたくないからその選択の意味が分からない。が、一定数いるのだ。真の優秀な日本人が。

 

表に出るのは政治家。戦後の歴史で教科書に出てくる内閣総理大臣。官僚の名前は一切出てこない。でも動いているのは官僚。政治家が叩かれるということはすなわちお付きbrain(官僚のことをbrainという)の左遷も意味するのではないか。こんな理不尽があるのか。僕はそう思ってしまうんだが。

 

天下りもない、現役時代の待遇も対して良くない、出世競争に勝つ保障もない、世間の冷たい目ーー彼らを支えるものは何なのだろう。そう考えた時、やりたいことがあって、達成感をもって仕事をしている彼らがとても素敵に見える。

 

一部の官僚が不正をしたとして、それは許されないけれども、それはどこの企業でもきっとあって、エリート中のエリートのごく一部の不正で「公務員の給料を下げろ」という世の中。それでもなお国一を受ける学生たちを、個人的には素直に尊敬したい。